住宅ローンを組む場合、メガバンクなどの大手銀行で組むかネット銀行で組むかを迷いますよね。何故ならネット銀行の方が金利が安いからです。
ただ、ネット銀行はメガバンクなどと違って知名度が低く、住宅ローンという長期の付き合いを考えると躊躇ってしまう人が多いのも事実です。
そこで、今回はよく聞くネット銀行で組んだ場合のデメリットを徹底的に解説していきます!この業界で働く人間の意見なので、ぜひ参考にして下さい。
私のオススメは3つ
先に結論から言っちゃいますが、私のオススメは『住信SBIネット銀行』『じぶん銀行』『イオン銀行』です。これらのどれかから選ぶのが良いかと思います。
もし、フラット35を検討されているなら『楽天銀行』もオススメです。
楽天のサービスを普段から使っているなら、様々なメリットを享受できます。楽天ユーザーなら見逃せませんね。
まずは信用問題
やはり一番の心配事は、ネット銀行が信用できるかどうかですよね。この点に関しては実はそれほど心配はいらないかと思います。
なぜなら、有名ネット銀行のほとんどは大手銀行や大手企業の傘下に入っているからです。
住信SBIネット銀行 | 三井住友信託銀行・SBIホールディングス |
---|---|
じぶん銀行 | 三菱UFJ銀行・KDDI |
ソニー銀行 | ソニーグループ(ソニー生命やソニー損保) |
イオン銀行 | イオングループ |
楽天銀行 | 楽天グループ |
これらの企業が破綻するリスクまで言い出すと、それこそどこからも借りられないでしょう。それに、万が一の場合でも債権を引き受ける会社が必ず出てきますので、途中でローンがどうこうなることもありません。(逆にローンを払わなくてOKなんて事もありません)
それに、ペイオフがあるので預金に関しても1,000万円までは必ず保護されます。これはメガバンクでも同じで、破綻した際の保護金額にはメガバンクもネット銀行も違いはありません。
店舗数・窓口
店舗数や窓口に関してはメガバンクや地方銀行には敵わないでしょう。
しかし、実際に皆さんは支店へ行ったときに窓口で取引をされているのでしょうか?私はほとんどありません。
一般的に利用する場合なんて、ATMで現金を引き出したり記帳するだけではないでしょうか。現金の引き出しならコンビニATM(手数料無料)でも出来ますし、記帳しなくてもパソコンやスマホで取引明細を確認できます。(プリントアウトすれば同じ)
それに、実はメガバンクや地方銀行もこの流れになってきており、近い将来に店舗や窓口は激減するはずです。実際に近所の支店が統合・廃店されていませんか?
廃店にした跡地の利用も含めて、銀行は店舗の削減を進めているので確実です。ただその分、スーパーなどにATMを設置したり、コンビニATMで取り扱える銀行を増やしたりはしています。
金利の比較
金利に関しては様々なサイトで比較されており、『基本的にはネット銀行が安いけど、選択する金利によってはメガバンクの方が安い場合もある』という感じをよく見かけます。
確かにその通りですが、万が一の保険である『団体信用生命保険』を含めて考えるとネット銀行が圧倒的に優れています。
なぜなら、メガバンクでは8大疾病付き住宅ローンを選ぶと金利が0.3%ほど上乗せされますが、ネット銀行では無料のところが存在するからです。(画像はイオン銀行ですが)
ネット銀行の場合は8大疾病保障が無料で付いている銀行もあり、この金利上乗せ分を考えると金利差が更にひらくため重要なポイントとなります。
他の保険でカバーされている場合も、これを機に保険料の見直しをしても良いかもしれません。それほどに住宅ローンの保険は充実してきています。
保証料・事務手数料のカラクリ
金利の他に、もうひとつ重要なポイントが諸費用です。ここで重要なポイントは保証料と事務手数料です。
よく見かけるのが『ネット銀行は手数料が高い』という言葉ですが、メガバンクでも保証料という名目で同じような金額が取られています。もっと言うなら、さらに事務手数料も掛かるので、合計するとメガバンクの方が高くなる場合もあります。
ただ、今はメガバンクや地方銀行でも保証料ではなく事務手数料に切り替えている銀行もあります。理由は事務手数料の方が儲かるからです。
保証料という名目で徴収する場合、顧客が『繰り上げ返済』をすると、返済額に対する保証料を返金しないといけません。なぜなら、保証している金額が予定よりも早く返済されたからです。
ところが、これが事務手数料の場合は返金する必要が無くなります。(手数料のため)
もし繰り上げ返済を頑張ってしようと考えている方は、保証料のある銀行の方が良いかもしれませんね。(ただし、満額返金される訳では無いので注意)
まとめ
金利や保険(保障)などを考えた場合、私がオススメするのは『じぶん銀行』か『住信SBIネット銀行』ですね。(無料の保険が充実している)
また、フラット35の利用を考えているなら『楽天銀行』もオススメです。低金利で、かつ楽天ユーザーには様々なメリットがあります。
ただ、これらは完全なネット銀行になるので店舗数は無いに等しいです。
ここにデメリットを感じる方は『イオン銀行』でも良いかもしれません。(イオンの中に窓口を構えている店舗もありますので)
もっと掘り下げて言うと、個人的には地方銀行もオススメだと思っています。
理由は店舗数もあり、ATMもかなりの数があり、更にはネット銀行にも負けない金利や保険が付いている地方銀行もあるからです。
しかし、これに関しては地域(の地方銀行)によって差が激しいので、一概には言えないんですよね。
調べてみると素晴らしい商品を持った地方メガバンクもあるので、お近くの地方銀行をぜひチェックしてみて下さい。特に保険は要チェックですよ!